慶應義塾体育会

10月23日（日）、平成23年度全関東学生自動車運転競技（通称=フィギュア）選手権大会が日吉イタリア半島で開催されました。例年3月に行われる大会ですが、震災の影響で10月に延期されました。ブラインド方式の本大会では、試合車輌の特性を瞬時につかむ感性や他大学選手の走行ラインを研究、検証する技術も必要となります。

選手は、乗用では古賀（理2）と高校自動車部出身で大会初出場となる戸田（理1）、貨物では木藤（理4）と伊藤（理3）という布陣で試合に臨みました。また女子の部では渡辺美幸（看2）が乗用の部にオープンで初出場しました。

　迎えた試合当日。貨物第一走者の木藤は昨年の全日本戦で個人準優勝を果たした実力を発揮し、前日の雨の影響でまだ路面の濡れた難しいコンディションの中、脱接減点無しの安定した走りで好タイムを残しました。続く乗用第一走者の古賀は、脱接・同乗減点すべて無しのほぼ完璧な走りで乗用の個人トップに立ちました。

各校乗用・貨物の第一走者が走り終え、この時点で団体順位は本塾がトップ、2位早稲田に差をつけます。木藤・古賀の作ったリードを引き継いで、貨物の第二走者の伊藤も、脱接減点無しの好タイムを残し、この時点で個人トップに立ち、団体順位も１位をキープします。そして本塾の最終走者戸田が団体優勝への期待を一身に受けて出走しました。戸田は極度の緊張と闘いながらも高校自動車部での経験を十分に活かして粘り強い走りを見せ、脱接減点無しで見事に走り抜きました。

この結果、本塾の２年連続の団体優勝が決まりました。個人では乗用の部で古賀が優勝を勝ち取りました。初出場の戸田は12位でした。また貨物の部では、伊藤が個人準優勝、木藤が個人5位、並びに3年生以下の選手を対象とする新人の部でも伊藤は準優勝を果たしました。女子の部の渡辺美幸はフィギュア初出場でしたが、残念ながらタイムオーバーのため完走できませんでした。しかしながら、技術的成長は着実にみせており、次の五大学戦に向けて期待を予感させました。

本大会の結果、本塾は２年連続で全関東総合杯を３戦全勝（ジムカーナ・ダート・フィギュア）で獲得しました。

この結果に甘んじることなく、今後の五大学フィギュア戦、全日本フィギュア戦においてもこのいい流れを維持して臨めるよう、本大会で得た経験を生かしながら、今後も部員全員のフィギュア技術向上に努めて参ります。そして我々の最終目標である全日本総合杯の獲得を目指し、今後の練習に全力で臨んで参る所存です。

▲安定した走行を見せた主将・木藤	▲小型乗用の部で優勝した副将・古賀
▲団体の部優勝の表彰を受ける木藤（左）	▲小型貨物の部準優勝の伊藤（中央）