慶應義塾体育会

　大学女子サッカーの更なる普及・発展を目的として、サッカー経験の浅い選手と次世代を担う新人選手の競技力向上の為に昨年度から導入されている関東大学女子サッカーブロッサムリーグ。

10月2日（日）、その約1ヶ月半ぶりの再開初戦となった筑波大学戦。大学リーグでの連敗に歯止めをかけ、リベンジを果たすべく試合に挑みました。

　前半から両チームとも一進一退の攻防が続きます。序盤、左サイドに攻め込まれますが、 4年DF榎本の体を張ったプレーで相手にシュートチャンスを与えません。本塾は、 3年MF宮原を中心に中盤で攻撃の起点を作り出すものの、前線まで運ぶ事が出来ません。なかなか決定的な攻撃のチャンスに結び付ける事が出来ず、自陣でパスを回される事が多い中、1年DF原と1年DF佐々木の粘り強いディフェンスにより前半を無失点で抑え折り返します。 　

　前半の反省を生かし、修正を加えて臨んだ後半。主導権を握りたい本塾は、積極的に裏を狙う事を意識し相手陣地へ攻め込みます。徐々にリズムを掴み、ディフェンスラインで ボールが回る様になると、宮原や2年MF須藤を中心にパスを散らしていきます。後半8分、 宮原からの右サイドハーフ裏のボールを機に、一気に本塾ペースに持ち込みます。本塾が決定的な瞬間を迎える事になったのは後半15分。宮原からの絶妙なパスが1年FW中崎の頭上を超えると、中崎はそのまま相手GKにプレッシャーをかけます。そのプレッシャーで相手GKはボールをこぼし、詰めて来た1年MF児島がシュートを放ちましたが、相手ディフェンダーに弾かれてしまいました。そのボールを更に詰めて来た3年MF西岡がシュートを放ちますが、これは惜しくもサイドバーに阻まれてしまいました。後半22分、相手は4－4－2にフォーメーションを変更し、転じた相手に対し、本塾も一層粘り強いディフェンスを見せます。 後半24分、原がドリブルで上がってくると中崎に絶妙なパスを出しますが、シュートを打ち切る事が出来ませんでした。点を取りに行くしかなくなった本塾は、残り時間が10分を切ると怒涛の攻撃を繰り広げます。榎本が左サイドから見事なパスを出し、 宮原がそのパスに反応しキーパーと一対一となりますが、一歩届かずシュートには繋がりません。続く32分、須藤からの精妙なパスを受けた中崎はシュートを打ち切りますが、僅かに左に反れてしまいます。更に33分、再びドリブルで上がって来た原がセンタリングを上げるも、西岡が一歩届かず点を決めきる事が出来ませんでした。最後まで果敢に攻撃に挑戦しましたが、 あと一歩で決定打を打てず、試合は0－0の引き分けに終わりました。

▲前半は一進一退の攻防、 チャンスに結び付ける事が出来ない	▲ペースを掴み、積極的に攻撃へ持ち込む