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スローガン 「学生スポーツの未来を担う」

 福澤先生の書かれた「慶應義塾の目的」には「全社会の先導者たらんことを欲するものなり」という文言が見られ、実際、多数の塾卒業生が社会の先導者として活躍されています。これはスポーツの分野においても同様であり、多くのスポーツ種目で塾生・塾員がパイオニアとしての役割を果たし、広くその普及・発展に貢献されました。しかし、現在スポーツを取り巻く環境は大きく様変わりし、その影響は学生スポーツにも及んでいます。勝利至上主義・商業主義の色を強め、今後学生スポーツはどこへ向かうのか、その本質に立ち返る必要性を感じる場面も増えました。
 そうした中、慶應義塾体育会の掲げる「文武両道」こそが、あるべき「学生スポーツ」の形であり、慶應義塾はその本旨を忠実に実践しようとする、数少ない大学の一つであるといえます。学問によって知性・教養を高め、スポーツによって心体を鍛える。競技である以上、記録や戦績を残すべく努めることは当然のことといえるでしょう。しかし、決して一方に偏ることなく、自ら人間形成に取り組む学生主体の活動であることを忘れてはいけません。
 「学生スポーツの未来を担う」というスローガンには、そのことへの自負が込められていると同時に、「担う=(肩に)かつぐ」という言葉にあるように、「文武両道」を実践することで、スポーツの環境がどの様に変容しようとも、学生スポーツの本質を下からしっかりと支え、かつ先導者としての誇りを背負い続けていく覚悟が表されています。


慶應義塾体育会